語らせ癖がある奴。
俺は語り癖症候群という病気を持っている。
何でもかんでも自分の持論を語ってしまうという深刻な病気である。
「恋と愛の違いって何だと思う?俺は、恋は一人で出来るもの、愛は一人では出来ないものだと思ってる。なぜなら、、、」(1時間)
「10万円もらえるならやるっていうギリギリのラインってどんなこと?俺は、好きな子とお母さん、2人の目の前で激ブスな子とベロチューすること。なぜなら、、、」(1時間)
「恋人かお母さんどちらかしか助けられないとしたらどっちを助ける?沈黙!!それが正しい答えなんだ。なぜなら、、、」(1時間)
こんな感じで聞かれてもないのに自分で話題を振って自分で回答して延々と自分の話をし続ける。
一歩間違えれば学校中から嫌われてもおかしくないし、全然ヤバいやつ認定されるレベル。
語れるほどの持論があるのは立派だ。
だけど相手はクソほど興味無い。
最初の方は聞いてくれるかもしれないが俺の病気は1回の持論がバカ長い。
1時間など平気であるし長いと4時間以上にものぼる。1つの話題でだ。
さすがに後半になると俺も気づく。
(向こう飽きてきてるな。)
(そろそろ結論言った方がいいな。)
だが止まらない。
俺は止まらない。止められない。
話したいのだ。
Instagramにストーリー載っける感覚だ。
10人くらいしかフォロワーがいない裏裏裏アカに呟く女子みたいな感覚だ。
とにかく聞いてほしい。言いたい。
私悩んでる。私恋してる。私すごいかも。
こんなにつらい病気なのに、それをさらに悪化させてくる輩がいる。
それは語らせ癖がある奴だ。
語らせ癖がある奴はちゃんと4時間以上みっちり聞いてくれる。
レスポンスをしてくれる。
俺からしたら気持ちよすぎる。
俺は語らせ癖がある奴が大好きだ。
ただ、聞いてくれるだけでなく、して欲しかったそれって質問をしてくれる。
語らせ癖がある奴といるときの俺のIQは多分4とか5だ。
語るのに夢中すぎて周りがみれなくなる。
俺は将来語らせ癖があるめっちゃ可愛い女の子と結婚したい。
毎日延々と語り続けるだろう。
プロポーズの時も。
結婚式の時も。
新婚旅行の時も。
子供が生まれる時も。
子供の小学校入学式の時も。
授業参観の時も。
子供の運動会の時も。
ずっと奥さんに向かって語っているだろう。
それが何より幸せであろう。
俺は今も人生をかけて一人の俺という男を語り続けているのだから。